恋心
美由紀さんは紙とペンを取りだし何かを書きながら

「何があったかは知らないけど…相談にのる事はできるかもしれないから、話したくなったらいつでもメールしてね」

そう言って小さいメモにアドレスを書いて渡してくれた

私は頭をさげてメモを受け取った

「じゃあ、行くね」

そう言って美由紀さんは席を立った


今の私、理由を知らない人が見てもいっぱいいっぱいなのが分かるぐらい最悪な顔してるのかな…こんなんで翠の前に行くとまた翠を困らしてしまうな…

そんな事を考えているとまた誰かがこっちに近付いてくる気配をかんじた。

美由紀さんかな…忘れ物でもしたのかな。そう思いながらまた顔を伏せた

そしてまた聞き覚えのある声がした。その声に私はドキッとした

「何で避けるの?」

声の主は言うまでもなく野田くんだった…

私は顔をあげれずにいた。野田くんはそんな私の隣に静かに座った

この状況…私どうしたらいいんだろ~一気に頭が真っ白になってしまった。この場を立ち去りたい!でもそんな事をしたらまた翠に迷惑かけちゃうかもしれない…どうしよう…
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