トラックで輝く君を
「ただいま-!」

「お待たせ-!」





話が盛り上がっていた頃に
買い出しに行っていたふたりが、両手にバケツと花火を提げて戻ってきた。



…俺ら4人とも忘れてた。



…花火を待っていたこと。





「……………。」



「……………。」





なんつ-か、こいつらが悪いわけじゃないんだけど…空気壊れたな。楽しかったのに。





「……さやや、私さっきお母さんからメール来て、帰ってきてって言われちゃったの。だから、帰るね?」





ん?メールなんて来てたか?





「蜜菜いないなら、私も帰る。」





そういう展開か。

佐藤って、頭切れるよな。



………怖いな。





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