トラックで輝く君を
「え-!?帰っちゃうの?
残念だぁ。女子1人だし-。」





まんざらでもなさそうだけどな。





「ごめんね。」





佐藤、さすがだな。
人数減るなら俺も帰りたい。





「将也、俺もパス。
疲れたし腹減ったし…帰る。」



「まじか!?三人じゃん!」



「涼平たちが帰るなら、俺も帰らせてもらおうかな。」





拓馬も帰りたいみたいだ。



話が盛り上がりすぎたな。





「じゃあ、別の日にしよう。
みんなで集まって出来る日にまた機会すればいいよな。」



将也もさすがに諦めたらしい。



……石川さんは納得してないみたいだけど。





「なんかごめんね。
急ぐから、また2日後に、合宿の時に会おうね!今日はお疲れさま。バイバイ!」



「蜜菜、私も行く。」





佐藤と田尾さんはもう暗くなった街に足早に向かって行ってしまった。



「じゃあ、俺も行くわ。」





佐藤たちが見えなくなった後、どうすることもなく立っていた輪の中から俺はさっさと抜けた。

みんなと向かう駅違うから、誰も一緒には来なかった。

…そのほうが楽だ。





その後、俺らぶかめん全員で集まって花火をすることはなかった。




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