トラックで輝く君を


バスの中、私は隣に座っていたそらちゃんも無視して爆睡した。

後から聞いたら、そらちゃんも寝ちゃったらしいから…まあ良かった。





「おい、佐藤。」





ちょうど目が覚めたとき、顧問の斉藤先生に呼ばれたのでちょっと席を移動した。





「なんですか?」



「向こうでの動き、最終確認しとくから。市村より率先して動いて、来年につなげろ。」



「はい。」





現地に着くのは、予定の時刻よりもだいぶ遅くなるらしい。

でも、スケジュールはかなり余裕を持って作ったから、時間が押しても問題はない。





「10時半すぎに向こうに着くようになる。
午前中は荷物の運搬と整理を全員で。昼飯食ったら軽い練習を入れて、さっさと上がって西と東海の顔合わせ。その後、飯、風呂等。」



「はい。
練習はどのくらいですか?」



「軽く、バスで固まった体をほぐすくらいにしとく。
マネージャーは、現地に着いたら荷物はあとにして昼飯作り頼むな。」



「わかりました。」





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