トラックで輝く君を
健人先輩は、何かと私を気に掛けてくれる、優しい先輩。

だから好きだし、尊敬してる。



そして、良い選手だと、マネージャーとして誇りにも思える。





「…市村も蜜菜も、走りだしたら一直線タイプだし、目が離せないな。」



「そんなことないです!
健人先輩こそ、自分にキツい練習させすぎで倒れそうになってるところ、よく見ますけど。」



「お前、後輩のくせに生意気。」



「ブーブー!
こんな時ばっか先輩風吹かすのやめてくださ-い。」





健人先輩と意味の分からない言い合いを繰り広げているうちに、遅れていたバスが到着した。

6時40分にくる予定だったバスは遅れること45分、やっと学校に到着。





「遅れて申し訳ありません。」





運転手さんは、すぐに降りてきて私と健人先輩に深々と頭をさげた。


気にしないで、と伝え
選手のみんなをバスに乗せ、そんなときにあすか先輩も到着。





やっと、合宿を行う場所へとバスが発車した。




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