トラックで輝く君を
佐藤は忙しくマネージャーの仕事をしていた。

今日は市村先輩がいないから。





「蜜菜、休憩時間頼む。」



「あ、はい。じゃあ、15分でお願いしま-す。」



「蜜菜ちゃん、悪いんだけどテーピングしてもらってもいいかな?」



「右足?やっぱ、走るの辛い?」



「佐藤さん、あの…」



「拓馬、ちょっと待ってね。」





陸上部のみんな、佐藤のことは頼りにしている。

それは、先輩も同じなんだ。





そのことは、同学年として誇りだし自分の事のように嬉しい。





けど…どこか心配になる。


無理してるんじゃないか。


いつか壊れるんじゃないか。





たまに、ひどく悲しい顔をすることに…俺以外の誰かが気付いてるのか?



俺たちをあいつの全力で支えてくれるけど、佐藤はに頼れる誰かがいるんだろうか。





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