トラックで輝く君を
───……クリスマス当日
「拓馬、おはよ。
やっぱり今日もシンプルスタイルなんだね。」
「まあ、姉ちゃんの趣味だけど。
佐藤さんも、白いコート似合ってるよ。」
「褒め上手だね。」
夏休みの時と同じように、拓馬と高杉駅で待ち合わせてからかなざわ駅に一緒に行く。
「う-…ホーム寒いね。
拓馬はダウンジャケットだし、そうでもない?」
「いや、寒い。」
ちょこちょこと拓馬と言葉をかわしながらかなざわ駅に向かった。
その後、智美と涼ちゃんと合流して森ヶ丘駅まで電車に乗った。
「蜜菜、なんか気合い入ってるじゃん?」
智美はこそっと私に耳打ちした。
そりゃ、気合いも入っちゃいますよ!
だってクリスマス!
とか、考えてたらいつの間にか森ヶ丘駅に着いた。