トラックで輝く君を
「佐藤ってさ、本当に水族館好きなんだよな?
すごい目がキラキラしてる。」



「前世、イルカですから。」



「マジかよ!!」





冗談で行ったのに…
涼ちゃんはなぜか大爆笑した。





「ちょっと、笑いすぎ!」



「悪い!まさかの返答だった!
……で?本当の理由は?」



「水の中が落ち着くの。」



「…やっぱイルカ?」





もう、涼ちゃんの意地悪!





「違うって!
こう見えても、中学入るまでは水泳ずっとやってたの。
中学には水泳部なくて続けられなかったけどね。
7年強続けてたから…やっぱり水の中は好き…だな。」



「あぁ…分かるな。
俺も、だいたい7年サッカーやってたからな。
イライラした時とか、気分転換にはサッカーしたくなる。」





あ、涼ちゃんも同意してくれた。

それだけなのに嬉しい。





ちょっとしゃべりながらペンギンのショーを見てる時も、私はドキドキしっぱなし。





私、前来たときよりも…ずっと好きになってる。



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