トラックで輝く君を
「あら、蜜菜。
ちょうどご飯だから、呼びにいこうと思ってたのよ。」



私がリビングに行くと、お母さんがエプロン姿でそう言った。

うちは、朝は全員揃わないで、それぞれがダイニングでご飯を食べる。夜はみんな揃ってリビングでテレビを見ながらご飯を食べる。


たいてい、私とお母さんで見たいテレビが違って揉めるのが佐藤家なのです。





「あ、お父さんおかえり。」


「あぁ、ただいま。
蜜菜はご飯を嗅ぎつけて…まるで犬や猫みたいだな。」


私はお父さん、お母さん、
弟の4人家族で、近所にお母さんのお兄さん夫婦も住んでいる。





「姉ちゃん、食い意地すげー。」





生意気な弟は中学1年。
部活はバスケやってるらしい。



「こら、春都。
お姉さんにむかって何てことを言ってるんだ。謝りなさい。」



お父さんは九州男児。
とっても厳しい人なんだ。

けど、筋の通ったことを言うし、こっちの意見もちゃんと聞いてくれるから、嫌いになんてなったことない。



尊敬してるんだ。



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