僕と彼女のウラ事情

「「・・・・・」」


「・・!!」


小さく微笑んでいると、浩太と湊の
ニヤけた顔が視界に入ってきた。




・・・・っ、ここで怒る訳にはいかん!!




ぐっと我慢して美吉の方を見た。


「そしたらこっちの式が出来て・・・・」

「あ~!なるほどっ!!」




      ちょっと待て。




・・・・・・・・・・・何で。
彼女の笑顔がこんな近くにあるんだ。


可愛いなとか思っている距離じゃない!!




僕がさりげなく離れると、




「あっ、でもそしたらココは!??」



すると美吉も迫ってくる。



・・・え、ちょ、何、この攻防みたいなの。



「っそこはこの式があるから・・っ!」



       さらに離れる。



「あぁ~、そっか・・。
 あ、あとココも見てくれない?」


        美吉接近。



「っあ、あぁ、うううん!
 ど、どの問題っ!?」


何なんだ。わざとですか、この距離は。



顔がどんどん赤くなるのがわかる。


「ココなんだけど・・・」


そ、そんなに近づかないでほしい・・。


だって、もうすぐ壁に背中が。




       ・・・トンッ




━・・・・・・ついて、しまった。
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