ベンジャミンの窓辺で
入社式というのは、限り無くつまらないものだった。
一体あと何人スピーチするんだろう…
終わるまでそんなことばかりを終始考えてた。
「葉月!!」
振り返ると、姉の弥生がいた。
「お姉ちゃん!来てたの?来れないんじゃなかった?」
「今日は午前半休とったのよ。あんたがへましないか見張らなきゃ」
「もうー笑」
笑いながら何枚か写真を撮り、そのあと二人で駅前の喫茶店に入り。遅いランチをすることになった。
アイスコーヒーがはこばれてきた時、弥生は口を開けた。
「あたしね、結婚することになったの」
その言葉を聞いて、あたしは手に取ったストローをポトッと落とした。
「嘘!?」
「まじ」
「やったじゃん!!相手はどんな人?」
「普通のサラリーマンよ。稼ぎも容姿も普通。でもなかなか良い人なの」
「へぇ~~笑」
意識しなくても顔がニヤけた。
「今度一回食事したいって言ってたから、時間つくって」
「もちろん!!ちゃんとお姉ちゃんの相手に相応しいのか確かめないと」
「あたしのことなんかより自分の心配しなさいよ。22にもなってチェリーガールだなんて…姉として恥ずかしいわよ」
「う…それを言わないで下さい…」
「最近なんかないの~??気になる人とか」
「あー…」
西園寺の顔が頭に浮かんだ。
一体あと何人スピーチするんだろう…
終わるまでそんなことばかりを終始考えてた。
「葉月!!」
振り返ると、姉の弥生がいた。
「お姉ちゃん!来てたの?来れないんじゃなかった?」
「今日は午前半休とったのよ。あんたがへましないか見張らなきゃ」
「もうー笑」
笑いながら何枚か写真を撮り、そのあと二人で駅前の喫茶店に入り。遅いランチをすることになった。
アイスコーヒーがはこばれてきた時、弥生は口を開けた。
「あたしね、結婚することになったの」
その言葉を聞いて、あたしは手に取ったストローをポトッと落とした。
「嘘!?」
「まじ」
「やったじゃん!!相手はどんな人?」
「普通のサラリーマンよ。稼ぎも容姿も普通。でもなかなか良い人なの」
「へぇ~~笑」
意識しなくても顔がニヤけた。
「今度一回食事したいって言ってたから、時間つくって」
「もちろん!!ちゃんとお姉ちゃんの相手に相応しいのか確かめないと」
「あたしのことなんかより自分の心配しなさいよ。22にもなってチェリーガールだなんて…姉として恥ずかしいわよ」
「う…それを言わないで下さい…」
「最近なんかないの~??気になる人とか」
「あー…」
西園寺の顔が頭に浮かんだ。