オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
あたしは茫然自失状態だったけど、ハッと気がついてお腹を押さえながら失礼男に怒鳴りつけた。
「ちょ……ちょっと!
いったいどういうつもりよ!見ず知らずの女の子に剣を向けるなんて……死んだらどうするのよ!!」
「そんなに怒鳴りつける元気のあるヤツが、そう簡単に死ぬか?
それに自分の正確な状態もろくろく確かめもせず、思い込みだけで喚いたりする……だから、女は嫌いだ」
なっ!!
あたしは心底腹が立ったけど、ふと気になってお腹を見てみると。
あれだけ痛かったのに、服には破れ目一つない。
あたしは目を疑った。
慌ててシャツを捲り上げてお腹を見てみても、かすり傷ひとつ付いてなかった。
……どうして?
確かに痛みも熱も感じたし、体に突き抜ける感じがした。
何よりも、あたし自身の目で見た。
鬼と向かい合っていたあたしは、自分のお腹から光の剣が突き抜け、鬼の腹に刺さった光景を。
あれは、あの痛みは、夢なんかじゃなかった。
なのにどうして、傷一つないんだろ?
「ちょ……ちょっと!
いったいどういうつもりよ!見ず知らずの女の子に剣を向けるなんて……死んだらどうするのよ!!」
「そんなに怒鳴りつける元気のあるヤツが、そう簡単に死ぬか?
それに自分の正確な状態もろくろく確かめもせず、思い込みだけで喚いたりする……だから、女は嫌いだ」
なっ!!
あたしは心底腹が立ったけど、ふと気になってお腹を見てみると。
あれだけ痛かったのに、服には破れ目一つない。
あたしは目を疑った。
慌ててシャツを捲り上げてお腹を見てみても、かすり傷ひとつ付いてなかった。
……どうして?
確かに痛みも熱も感じたし、体に突き抜ける感じがした。
何よりも、あたし自身の目で見た。
鬼と向かい合っていたあたしは、自分のお腹から光の剣が突き抜け、鬼の腹に刺さった光景を。
あれは、あの痛みは、夢なんかじゃなかった。
なのにどうして、傷一つないんだろ?