オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
あたしは目の前に広がる予想外の光景に、ただひたすら目を丸くしてた。
浅瀬では博君が生物を観察してたし、ミクも猫なのに岩の上から魚やカニなんかを獲ってたけど。
博君のすぐ側にはあの『アリス』がいて、博君の見せる生き物なんかを興味深そうに見てたし。
服はあの赤いエプロンドレスじゃなくて、昔の下着姿……なのかな?
提灯みたいに膨らんだズボンみたいなのと、綿のタンクトップ。
姿はやっぱり10歳から12歳位の女の子に見える。
……う~~ん。
こうなれば完全に害意はないと見ていいわよね。
あたしがぼ~~っと見てるうちに、こちらに気付いたらしい『アリス』がはしゃいで手をこちらに振った。
《Come on!》
ありゃあ、こうなれば行くしかないか。
あたしは素足のまま、スカートをたくし上げて海へ入った。
打ち寄せては引いてく波の流れが心地いい。
アプレクターじいちゃんもあたしのそばで泳いでたけど、水を掻く度にちゃんと水が跳ねて飛沫が飛んだ。