彼と私の言えない秘密
俺を見る目が怯えている


「話が…あるんだ」


俺に殴られるとでも思ってるのか、ビクビクしながらそう言う


「白川、とにかく愛羅に近付くなよ!勝手なことしたら許さねぇからな」


俺は白川にそう言い残して長谷川と教室を後にした


「また屋上か?」


後ろから長谷川に声をかける


「あ、あぁ…」


長谷川は振り向きもせずに屋上までの階段を上った


屋上のドアを開けると太陽の光が眩しくて、一瞬目を瞑る


「こっちだ…」


長谷川に促されて見た目線の先には誰かが立っていた


太陽の光が当たり、逆光で顔は見にくかったが、なんとなくその人物がわかった


「和真…」


聞き覚えのある声


俺は、ゆっくりとその声の主の方へ近付いていった





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