アライブ


『実の父である秋山総理に捨てられた、橘玲子。保育士として働いていたあなたは、送迎途中に子供がトラックの前に飛び出して死なせてしまった』


水無月あおいがそう言うと、橘玲子は力が抜けて地面に崩れ落ちた。


『玲子!!』


修二はそんな橘玲子に駆け寄った。


『その人殺しをキッカケに彼女はこの島に連れて来られたんや』


四季神時也はそう言って、また同情するような表情を見せた。


『待てよ!!それは人殺しなんかじゃないだろ!!それは事故じゃ…』


修二がそう叫ぶと、橘玲子が首を横に振った。


『れ、玲子!?』


修二は首を横に振った玲子に驚いた。


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