アライブ


『修二、どうにか食い止める気みたいやけど…無駄やで…はぁ、はぁ。もうじき温風で地下の氷が完全に解け…EDEN-VAIODEADのウイルスが…この島に広がるんや…逃げられる訳がない。間にあわへんわ…はぁ、はぁ』


四季神時也は脇腹を押さえながら、腰を下ろし息苦しそうに岩壁にもたれながら告げた。


『そうよ…EDEN-VAIODEADのウイルスからはもう逃げられない…全員この島で死ぬしかないのよ…くっ…』


橘玲子は悔しそうに唇を噛み締めた。


『諦めるのかよ…生きる事を…生きる事を諦めるのかよ!!初めて出会った時、玲子が俺に言った言葉覚えてるか?』


修二は優しく橘玲子に尋ねた。



< 357 / 470 >

この作品をシェア

pagetop