アライブ
『“生きた”意味?』
蓮には理解出来なかった。
『“生きた”意味なんて難しいよね。そんな意味なんて本人だけにしかわからないと思う。だけどソイツは、最後の最後でその意味を見つけたんだと思う』
青年はそう言いながら、ゆっくりと何度も頷いた。
『“死”が怖くなかったのかな…』
蓮がそう告げると、青年は蓮の頭を撫でた。
『生きたいと思うたびに、死ぬことが怖くて…希望が絶望に変わる…けど、その絶望は希望に変えることが出来るんだ』
青年は蓮の顔をじっと見つめながら告げた。
『希望…そんなのないよ。死ぬことがわかってるのに希望なんか持てないよ!!』
蓮はこぶしを握りしめながら叫んだ。