アライブ


その頃…


電車を降りた青年と女子高生の二人は、駅のすぐ側のカフェでひとまず休憩した。


『よし…ちょっとここで待ってて…』


カフェ内の椅子に座る青年はそういって立ち上がった。


『トイレ?』


女子高生はパフェを口にしながら告げた。


『えっ?…あ、ちょっと外でタバコ吸ってくる』


そう言って、青年は何故か現金の入っている黒いカバンを手に席を外した。


青年はタバコを吸うのを理由に、一人でカフェの外に出た。


『これ…2000万くらいあんのかな?』


青年は黒いカバンの中のチャックを開け、中身を今一度確認し、ある場所へと歩みを進めた。





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