アライブ


『腰が抜けた…』


青年は女子高生とは対照的に、よろめきながらジェットコースターから降りた。


『ね、ね、次はアレに乗ろう♪』


女子高生は青年の手を引っ張り、はしゃいでいた。


『気持ちワリィ…』


女子高生に手を引かれながら、青年は気持ち悪そうにしていた。


『もう、情けないな…それでも大人ぁ?』


女子高生は気持ち悪そうにしている青年に呆れたように告げた。


『大人だろうが…何だろうが…苦手なもんは苦手なんだよ…はあ…』


青年は右手で自らの胸を撫でた。


そんな会話を二人はしながら次のアトラクションへとやってきた。




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