アライブ


そんな女子高生の手は震え出した。


『もしかして怖いの?出会った時は死ぬことなんて怖くなんかないって言ってたよね?』


青年は、顔を俯け黙り込む女子高生に問いかけた。


『大丈夫だよ、怖いのなんか一瞬さ。俺が引き金を引いてあげるから…さあ行くよ』


青年は女子高生に一方的に話しかけながら、拳銃の引き金をゆっくりと引きはじめた。


女子高生の頭の中では、今日あった一日の思い出が走馬灯のように流れた。


『犯罪者だって良い…つまらなくたって良い…』


女子高生は体を震わしながら呟いた。


その呟きを無視するかのように青年は目を閉じ、拳銃の引き金を引ききろうとした。


『それでも私は生きたい!!』


青年が引き金を引ききると同時に、女子高生は目から涙を零しながら強く叫んだ。





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