アライブ


カチッ…。


引き金を引き終わった拳銃からは銃弾は発射されなかった。


その瞬間、女子高生は腰が抜けその場に崩れ落ちた。


『なんだ…やっぱり生きたいんじゃん』


青年はそう言って拳銃をしまい込んだ。


『えっ…』


女子高生は涙を流しながら青年を見た。


青年は崩れ落ちている女子高生に合わせるように、自らも屈み込んだ。


そして青年は、自らの人差し指で女子高生の流す涙を拭い去った。


『生きる事を止めちゃダメだよ。今がつまらなくても、今が悲しくても、今が辛くても…生きる事を止めちゃダメだよ』


青年は笑顔で女子高生に語りかけた。



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