黒くなった、天使
皮膚が無い天使には、
触れられただけの場所ですら
激痛が走ります
太陽の直射日光も同様でした。
爽やかな風ですらもそうです。
だけど、
最高の幸福です。
天使は幸福です。
どんな物にも替えられない
無限の優しさに包まれ天使は
激痛の中ではなく、
幸福の中で死にました。

両手に大切に握っていた、
儚石と青水晶は
天使の手から離れ、
深い深い海へ沈み、
静かに底へ底へと
落ちていきました。

天使になった妖精は
また神様に頼みます
「永遠に二人を結んで下さい」
神様は言いました。
「それならば、
あなたたちを人間にします、
永遠に生まれかわり、
永遠にめぐり逢わせましょう。
赤い糸で結びましょう」

儚石と空が見える青水晶は
大昔に消え去りました、でも
天使と妖精、どちらかが、

きみなのかもしれない。
        おわり
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