My Sweet Sweet home
8人の女にぐるりと囲まれたあたしだけども心は至って冷静だった。



「なんのご用でしょう。」



あたしのこの態度は、彼女たちの怒りを逆なですることになった。



「なんだよその態度。」


「ちょっと拓海くんに可愛がられてるからって調子乗ってんじゃねーよ。」



それでもあたしは冷静に対応する。というよりも冷たく対応と言った方がいいのかもしれない。



「妹ですので。可愛がられて当然ですから。そこを怒られてもどうしようもありませんね。」



妹と1番認めたくないあたしだけども、こんな時妹という言葉は本当に有効に使えるという事もあたしはこれまでの経験から知っている。



「てめーら血繋がってないんだろ。あんたが金魚のふんみたいに拓海くんにくっついてってるだけだろ。」



「いーえ。ほっといても可愛がられてしまうんです。こればっかりはどうしようもないですよね。」



「いーかげんにしろよ!てめえのせいで綾がどんだけ傷ついたと思ってんだよ!」



あたしの言葉に完全に頭に血が上ってしまったいつもの元カノの友人は、あたしの胸ぐらを掴んだ。


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