姫のさがしもの。


私のオフィスフロアは
ビルの21階にあって

フロアを出て
来客用打合せコーナーを
横切って

すぐの角を曲がると
エレベーターホールがある。


ちなみに、
高層階用エレベーターと
低層階用エレベーターと
いうのがあって

まぁ、電車で言うと
急行列車と
各駅停車みたいなもんかな。


高層階用エレベーターって
いうやつに乗ると

18階までは止まるんだけど

そこから地下1階までは
ノンストップで
降りることができるわけ。

結構便利。


で、地下1階には
コンビニがあるのだ。





―パタパタと
エレベーターホールに
走り込む私。


途中、横切った
来客用打合せコーナーを
チラリと横目で
確認すると

宮岸さんの姿は
もう無かった。








「…わっ!!!」



角を曲がって
エレベーターホールに
一歩踏み入れた瞬間、

誰かとぶつかりそうになった。


勢いよく走っていた足に、
キキーッとブレーキをかける。





・・・ん?


「み、宮岸さん…!?


すみません!」



危うく正面衝突しかけた相手は
宮岸さんだった。



「いえいえ、あはは、
大丈夫ですか?(笑)

あ!

エレベーターが
きましたよ。

乗りますよね?」



「え?あ、はい…!」



タイミングよくやってきた
高層階用エレベーター。

慌てて飛び乗る私。

宮岸さんも一緒に
乗り込んできた。






・・・!
エレベーターに

ふたりっきり…。
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