姫のさがしもの。
なんだか不満げな宮岸さんが
次に何を言い出すのか
ドキドキしながら
彼の顔をチラリと
横目にのぞき込むと
彼と目がバチッとあった。
反射的にパッと目を逸らす私。
「姫夏。なんか俺のこと
避けてるみたいだけど」
…う。。。ばれてる。
彼の言葉を慌てて
否定しようとして
「そ、そんなこと…」
私がそう言い掛けると
すぐに宮岸さんの言葉に
遮られてしまった。
「彼氏と何かあった?」
・・・・!!
宮岸さんは鋭い。。。
「ん?彼氏…?
彼氏って…
あはは〜
別れたってずっと前に
言ったじゃん〜」
焦って誤魔化す私。
…宮岸さんには
彼氏とはずっと前に
別れたことになってるワケで。
ま、今となっては、
それもあながち嘘じゃなくて…
実際に栄太とは
別れてるわけだけど。
…なんて、私が
あれやこれやと
考えを巡らせていると
宮岸さんが
口を開いた。
「俺、姫夏が
彼氏と別れてないの
知ってたよ。」
………。
…え!?
…えー!?
「知ってる…って?
え〜(笑)
やだな〜ほんとに
別れたんだよ??
あはははは…は。」
…やばい!
笑い顔が引きつる。
嘘くささ満開。
もちろん、宮岸さんが
納得する訳もなく…
「いいよ。
…俺、見たんだよ。
姫夏にキスする前の
日曜日に
姫夏と彼氏が
デートしてるとこ。」