†シークレット・ラブ†

エレベーターの中

「アイツ、高校の時の同級生なんだ。」


「そうなんだ。。。」


「高校卒業してアイツ、ご両親の都合でアメリカに行ってな、それ以来、会ってなかったから、久しぶりだったんだ─…」


「そう…よかったね、久しぶりに同級生に会えて─…

あのまま…別れてもよかったの?」



そう聞いた時

少し驚いた表情を一瞬見せた後


「いいんだよ。
別に─…


話す事なんて


何もないからな─…」




そうボソッと呟いた誠司の瞳の奥が


深い哀しみの色に染まっていた─…




< 125 / 265 >

この作品をシェア

pagetop