†シークレット・ラブ†

馬鹿だ…
あたし…

なに、寂しがってるのよ…。



「きょうは、本当に色々…ありがとうございました」


「いえ、じゃあ、また…」


そう言って去って行く後ろ姿を見つめた時…心の奥に

言葉にできない寂しさが…

何かの間違いだと
自分に言い聞かせてその想いを掻き消した。


そして



部屋の前に立ち
鍵をバッグから取り出し


鍵穴に差し込み

ドアを開けた…





< 202 / 265 >

この作品をシェア

pagetop