少女のヴァンパイア

「勿論、父親がこの世界を追放されたらふたりはその子供として嫌われる。
ふたりは逃げるようにいろんな所を転々としていた。

キルギスはね、女の子だからそのたんびに苛められていたんだよ。
それを助けたのがリベル。
リベルは自分も辛い筈なのに、いつもキルギスを守っていた。
…リベルはわかっていたんじゃないかな?
自分にはキルギスしかいないって。
キルギスもリベルしかいないって。
ふたりはお互いを助け合って生きていった。
そしてふたりはみるみるうちに強くなっていったんだよ。」

「それでようやくヴァンパイア元帥って地位を手に入れたんですね。」

リーフの言葉をフランがつないだ。

リーフはフランのほうを見て頷いた。

「ヴァンパイア元帥になりたての頃キルギスが言っていたよ。
『ここは夢のような場所だね。
暖かい食べ物があって、
家がある。
それに…帰ってきたらお帰りって言ってくれる仲間がいる。
ここは…やっと出来た私達の家』
ってね。
俺は帰る場所があって、食べ物があるのは当たり前だと思っていたから、キルギスが言ったことに心底びっくりしたよ。
だから僕はそれをキルギスに聞いたんだよ。
そしたらキルギスなんて言ったと思う?」



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