少女のヴァンパイア
ふたりはわからないと言うように首をかしげる。
「『私とリベルの生活は、
食べ物がなくて食べない日が沢山あって、
雨が降っても入れてくれる家なんてなかったのが普通』だって。
俺はそう聞いた時、自分を憎んだよ。
そんな俺にキルギスは気付いた。
ほらキルギスってそういうの優れているだろ?
キルギスは俺に思いっ切り笑顔を見せて、
『昔は色々あったけど今はすごく幸せ。
リベルも幸せじゃないかな?
だって今のリベルはよく笑っているもの。
リベルの幸せは…私の幸せでもあるの』
そう笑顔で話してくれたよ。」
リーフはニコッと笑いキルギスのほうを見た。
「…だから、キルギスのこと恨まないであげてね。」
リーフが言うと、
イオラは頷いた。
「ありがとう。」
リベルはそう言うとまた自分の席に戻っていった。
「僕はまだ君のことを認めない。
…でもキルギスさんが信じると言うのなら、僕も信じてみることにした。」
とフランはいい、
席には戻らず部屋を出ていった。