【実話】~17歳~浮気男を愛してる。
吸っている息の音すら聞こえるこの車は、あたしの家の前に停車した。
それでも、アキヒロは口を開かない
あたしも最初は黙っていた。
でも、さすがにお互いがずっと黙っている訳には行かない。
『どーしよっか、あたしら…』
と、あたしが沈黙を破った。
「クミの好きにして…、俺に決める権利なんかない。」
表情一つ変えないで言うアキヒロの言葉に、"確かに"と思えた。
『でも、アキヒロの気持ちは?』
「…別れたくない。大好き」
"その言葉が聞きたかった"
そう思ってしまったあたしは、やっぱりバカ女でしょうか?