乱樹(らんじゅ)の香り
※
麗は、寝室を這いまわって、片方のピアスを発見した。
落としたお陰で、何度か、ここへ来られた。
ありがと。
ピアス。
感謝を込めてピアスを見つめると麗は立ち上がった。
「あった。ありがと、タカちゃん」
見つけたピアスを指先につまんで揺らせてみせる。
「そう。よかった。じゃ、出て?」
開いたドアにもたれて、兵庫は冷たく言う。
麗は、ゆっくりと部屋を見回した。
隅に立てられたボンヤリともる間接照明。
麗は、寝室を這いまわって、片方のピアスを発見した。
落としたお陰で、何度か、ここへ来られた。
ありがと。
ピアス。
感謝を込めてピアスを見つめると麗は立ち上がった。
「あった。ありがと、タカちゃん」
見つけたピアスを指先につまんで揺らせてみせる。
「そう。よかった。じゃ、出て?」
開いたドアにもたれて、兵庫は冷たく言う。
麗は、ゆっくりと部屋を見回した。
隅に立てられたボンヤリともる間接照明。