電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
すると、忠君の手をつかみ、私は忠君を立ち上がらせた。
「分かった。じゃあ、こっちだ!」
「うん」
私は、忠君の後を追いかける形で走る。
「市役所の社員、オレの邪魔をする気か?」
「私たちの事が分かるなら早いわ。どうやってその銃を手に入れたの?」
「それはな…」
すると、男性はセキュリティパンダを銃で撃った。しかし、別に咲恵子さんが入っている訳ではないので、そんなに不安にならなかった。でも、あのセキュリティパンダのお腹に穴を開けてしまうなんて。話によればセキュリティパンダはものすごく頑丈に作られているというのだが…。
「雷桟神社だったな」
と、言って男性は私と忠君の後を追いかける。すると、咲恵子さんは
「美希ちゃん、頑張って」
と、言った。



そして、私と忠君は必死に走っていた。
私は前しか見ていなかった。
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