電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
すると、忠君は後ろを振り返り
「やっぱり、追いかけてきたか…」
私も後ろを振り返ると、追いかけてきた。
「待てーー!」
男性の声が聞こえる。私たちは追い抜かれないように必死に走る。私は走るのは苦手。ここは一本道だし、私が止まっても私を狙うし。
そして、神社が見えてきた。私たちは急いで神社の中に入る。すると、男性も入ろうとするが、入れない。神社にバリアが張られているかのように。中には入れない。
私は、今なら話す事が出来るかもって思って、
「ねえ、あの人って忠君の知り合い?」
と、私は忠君に聞いた。一生懸命に走ったから、息切れがすごい。ハアハア言ってる。
「いや、急にバンパイルの事を知っていたいで…、あ!」
すると、忠君は私の方を見て、
「この事は誰にも言うなよ、特に健輔達には」
と、忠君が言った。
「う…うん。
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