駆け抜けた少女【完】
「矢央さ……」
「運命って、決められたものじゃないって思う」
矢央は、キッとお華を睨んでいた。
まるで、憎しみを込めた瞳で。
いつになく気が高ぶっていた。
「お華さんは、こうなることが運命で、私がお華さんの果たせなかったものを果たせって言ってるけど………。
私にだって、私の生きてきた時代で未来があったのにっ、運命ってね、自分で切り開いて行くものだよっ!?
お華さんがしたことは……」
溜まっていた鬱憤が爆発した矢央は、これがお華を傷つけるだろうとわかっていたが、言葉を止めることが出来なかった。
「ただの押し付けじゃない」
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