妖魔03(R)〜星霜〜
「・・」
口を動かすが声が出ていない。
動かした回数から、二文字だ。
最初に嫌がった時も発声しなかったのは、出来なかったと思って良い。
言葉の理解が出来ないわけではないらしい。
私が五十音順に言葉を発していき、選択してもらう方法を取れば名前を知る事が出来るだろう。
「私が『あ』から『ん』まで言うから、名前にある一文字に当たったら首を縦に動かす。終わりまで続けるから、いいか?」
解りやすくするためにジェスチャーを加えて説明すると、頷いた。
最初に頷いたのは『ま』、次は『や』。
「終わり?」
頷く代わりにオルゴールを開ける。
マヤを摩耶という漢字にすれば、忉利天(とうりてん)に転生した人物のようだ。
親が付けたと思うが、深い考えがあったのかは解らない。
「素敵な名前だ。美しさを秘めている」
マヤはオルゴールに夢中で聞いていないが、言いたかった。
邪魔をする事は得策ではなく、満足するまで放っておく。
マヤと共に曲に浸るのもいいが、日課をサボれば出所の日が遠のく。
「行ってくる」
挨拶をし、マヤを残して街に向かった。
変わらないはずなの日常だが、心が軽いのは気のせいではない。
マヤと出会ってからの変化だと解ってる。
でも、マヤを全て信用したわけではない。
心境が変わったからといって、安易に信じると死を招く。
まだ様子を見るべきだ。
口を動かすが声が出ていない。
動かした回数から、二文字だ。
最初に嫌がった時も発声しなかったのは、出来なかったと思って良い。
言葉の理解が出来ないわけではないらしい。
私が五十音順に言葉を発していき、選択してもらう方法を取れば名前を知る事が出来るだろう。
「私が『あ』から『ん』まで言うから、名前にある一文字に当たったら首を縦に動かす。終わりまで続けるから、いいか?」
解りやすくするためにジェスチャーを加えて説明すると、頷いた。
最初に頷いたのは『ま』、次は『や』。
「終わり?」
頷く代わりにオルゴールを開ける。
マヤを摩耶という漢字にすれば、忉利天(とうりてん)に転生した人物のようだ。
親が付けたと思うが、深い考えがあったのかは解らない。
「素敵な名前だ。美しさを秘めている」
マヤはオルゴールに夢中で聞いていないが、言いたかった。
邪魔をする事は得策ではなく、満足するまで放っておく。
マヤと共に曲に浸るのもいいが、日課をサボれば出所の日が遠のく。
「行ってくる」
挨拶をし、マヤを残して街に向かった。
変わらないはずなの日常だが、心が軽いのは気のせいではない。
マヤと出会ってからの変化だと解ってる。
でも、マヤを全て信用したわけではない。
心境が変わったからといって、安易に信じると死を招く。
まだ様子を見るべきだ。