妖魔03(R)〜星霜〜
日が傾いた夕方。

外にいた妖魔達は今日の仕事を追え、帰り支度をしている。

「ウッドに妹さんがいたなんてな」

「はいはいはーい!ルーツはとってもいい子なんですよー!」

「余計な事、言うな」

「ティアはー、いつも遊んでもらっているんですう」

ウッドの事を無視しているかのように、続ける。

「あ、でもでもでもー、ルーツはた、ウグ!」

ティアは喉元を押さえながら、膝をつく。

「お、おい」

「う、ウッドさん、苦しいですう」

悶えつつも、構ってもらえた犬のように嬉しそうな顔をしている。

「二度、言わせるな」

ウッドはティアに対して、能力を行使している。

「俺も余計な介入は控えるから、それくらいにしてやってくれ」

「説明、明日する」

一言残すと、ウッドは背を向けて歩いていってしまった。

ティアは余計な事を口走る、空気を読めないタイプだと判断した。

火野さん、絶対に厄介者を押し付けたな。

「ねねね、丞さんは何で白髪なんですかー?」

息を止められていたのにも関わらず、ケロっとしている。

きっと、変人はタフな奴らしか存在していないんだろう。

「色々と理由があるんだよ」

二週間そこいらの付き合いで、全てを話すのはいかがなものか。

それに、情報が広まってしまうと色々と面倒だ。

「あ、解りました!丞さんは毎日、変な物を食べる性癖があるんです。きっとそうですう」

「お前な」

「ティアはー、ちゃんと丞さんの食べられる物を作れますよー!あ、でもでもでもー、一日の食べる分は、ちゃんと決まってるんですよー!」

ティアは胸を張っているが、変な勘違いをされたようだ。

まあ、人の話を聞かないタイプは、まともに取り合っても無駄だと日本で学んできた。

「そうか」

俺が返答をした時には傍にティアの姿がなく、少し離れた家の傍に立っている。

二週間、俺の精神構造が破壊されないか心配だ。
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