妖魔03(R)〜星霜〜
食べ終えた時には、脳が拒絶反応を起こしていた。

ティアが作った料理を見るのも嫌だと、言っているようだ。

毎日食べているティアがタフな理由も頷けてしまう。

何故か、体中が痛む。

あの料理には副作用でもあるのか?

「今日もお腹が膨れたですう」

何事もなく食器を洗い終えたティアは、椅子に座ってお茶を飲みながら一休みしている。

「膨れるだけで満足するなよ」

「ティアは丞さんのように成金グルメじゃないですう」

あくまで、俺に殴られたいMのようだ。

しかし、大人の対応をしていこうと思う。

「これから世話になるんだし、明日は休んでていいよ」

「本当ですかあ?丞さんってば腑抜けた顔をして優しいところもあるんですねえ」

あー、身体も精神もやられてしまいそうだ。

「じゃあ、ティアはお風呂に入るですう」

「この家には風呂があるのか」

「ちゃんとありますよお。今日は丞さんが火を焚いてくれるんですよねえ」

「火を焚くだって?」

「丞さんはお馬鹿さんですねえ。水が勝手にお湯になるとでも思っているですかあ?」

確かに、ガスが通っているとも思えないな。

きっと五右衛門風呂か鉄砲風呂なんだろうな。

「全く、しょうがねえ奴だな」

どうせ俺も入るんだし、馬鹿でも家主に逆らうつもりはない。

「火を焚いたからって覗きは駄目ですよお」

胸を隠す仕草を見せるが、肝心な部分が大きいとはいえない。

「見られたくねえなら、隠しとけよ」

頭が重くなったので掌で抱える。

「わあ、丞さんってウブですねえ」

「俺がお前の裸を見て、鼻血を出すとでも思ってるのか?」

小学生じゃあるまいし、都合よくいくわけないだろうに。

「丞さん、嘘ついたって解りま、ギャフ!」

「ウダウダしてんじゃねえ!」

ダラダラしすぎた展開に喝を入れるために、ティアに延髄蹴りを決める。

ティアは鼻血を出して、顔面を床にぶつけた。
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