女王様御用達。
「おい、ポチ」

「てめえ、ノックして入りやがれ」


早速ベッドに入っていた奴は飛び起きた。


「なんか知らんが監視されてる」

「は?」

「窓の外だ」

立ち上がろうとするポチ。

「わざわざ見に行くな。三人こっちみてるのは確認した」

「……ポチなんて適当な名前をつけたからじゃねえか?……」

「それよりひどい名前は世の中にいっぱいある」

「実際、監視されているのに、それはいいのかよ」

「おそらく、監視されているのはレースさんだ」




犬は眉をひそめた。




「何故?」



「僕たちには今のところ監視される理由は無いからな。何ができるとも思われないだろう」


見た目もやしのような男と12歳の子供だ。

荷物も長期滞在最低限であり、武器は僕の木の剣くらい。

それもおもちゃとして扱われたから問題にはなってなさそうだ。



「今から僕たちの国に行って調べられる可能性もあるがな」



僕は腕を組んで壁にもたれかかる。


「おそらく女王は根回ししているからそこは心配はいらない」

「お前12だったのか。10くらいだと思っていた」

「そんなことはどうでもいい」

「そうだな、10も12もそんな変わらないしな」



こいつ、殴りたい。











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