女王様御用達。
目には目を。
女王の好きな言葉だ。
フィクションにはフィクションを。
彼女を代々おとしめた言葉の力に、自国をおとしめた言葉の力をぶつける気だ。
『……でも、もう大丈夫』
彼女の突き刺すような雰囲気は一瞬でかき消された。
「何が大丈夫なの?」
彼女は、マーガレットが女王だということに気づいていたのか。
そして、僕たちがそのために派遣されてきたということも。
『もうじき、終わるから』
…僕達に、期待している?
「いやに、確信を持っているね」
『ん』
ちょっと照れた感じの返答だった。
『まあ、力になってくれる方がいるの』
方。
僕たちのことを言っているなら、普通、複数形で言うよな。
方々とか。
方って言い方は、大概単数。
僕は彼女にとってお子様枠だから、ポチか?
しかし、奴の放っているオーラは、とても頼りがいがあるものじゃない。
『うふふ、秘密』
戸の外から聞こえる彼女は、とても楽しげだ。