女王様御用達。
「…10人って、なかなかの大家族だな」


「リュウズでは4、5の家族多いが、この国は天災が割と来るんだ。そのため死亡する人も多いんで、シルルクは7~8人の家も少なくない」


それに。

「レースさんの一族は短命な人間が多いらしい。一説には勇者に余計な事いいやがった魔術師の呪いとかほざいてる魔術本もあったが、魔術師の死後三百年も続く魔法なんて僕は聞いたことがない」


「魔法とか、俺ちびっ子の頃に全く能がないって言わてよく分からないんだが?」


魔法を使うのは努力の前にある程度血とか本人の適正とかあるからな。

確かに書類で魔法才能無しって書いてあった。


「術師が死んだら、制御する人間もその力の源も無くなるから無理だ。うちの国にいた魔術作成師…まあ、魔術師の親戚みたいなものだ。その人がかけた魔法が死後現在まで19年続いているっていうのは聞いたが、それくらいだ」


「どんな魔法だ?」


「おもしろくない魔法だよ。真っ白な本が、虫食いにも湿気にも負けず、傷にも負けずその状態を保つ為の魔法」



「……そのすごさがよく分からない」



「一応、本の上に人間が100人乗っても大丈夫な強度があるらしい。かなりの魔力が無いと出来ないらしいし、沢山出来る訳じゃないから需要のある技とはとても言えない」




ポチは鼻で笑った。
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