女王様御用達。
「僕はその新聞を読んで、その父親の死に何か圧力がかかったように感じました」
今までバケモノという偶像を作り上げていた国王が急に殺すとは思えない。
もしも、本当に殺す必要があるならば、ひき殺すなんて方法はとらないだろう。
大々的に国をあげ、自分の権力を主張しながら出来るだけ派手な方法で処刑する。
悪人と国の正義を印象つけて。
国王が手を下したとは思えない。
しかし、おそらく圧力を加えているのは国だ。
なぜその必要があるか考えていた時、見たのは。
……町中に飾られていた王子達の選挙ポスターだった。
「父親を殺したのは、王子達の誰かなんじゃないんですか?」
「……」
レースさんは息を飲み込む。
「ちょっとまて、おかしくないか?」
ポチは飛び起き、不可解な表情を浮かべた。
「すいません。レースさん。少し悪い事を言います」
と前置きをした上で、レースさんが頷いたのを確認する。
「レースさんは、この国ではバケモノとして扱われているだろ。その『バケモノ』を倒した人間は、いわゆる『勇者』。つまり正義の象徴だ。何故、圧力をかけて隠す必要がある?」