女王様御用達。


レースさんの話を聞いて、なんとなくポチの部屋に戻ると、背中が大きく見えた。

コイツの闘いは、本でレースさんを助けること。


なんだかんだいいながら、一応惚れた女性。

そして自分の過去との決別の闘い。



彼も必死なんだと思う。



部屋には鉛筆の音が響く。

しかし、ノートに書いては、そのページを破り床に転がしてしまう。

何度も、何度も。




「ああもう!!」




彼は突然立ち上がり、窓に向かって両手と両足を開く。

そして全力で叫んだ。





「エロ小説しか浮かばねえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」







その声に、外で警備していた皆さんもぴくりと動いた。






「貴様!!トイレに流されろ!!」


スポォォォォォォォォォォォォォン。


僕のスリッパが、彼の頭に命中すると彼は窓から身を乗り出した姿勢で気絶した。

一応、死なれてはまずいので、ずるずると力のない彼を引っ張り、回収した。


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