女王様御用達。
「なんだ、その木の棒は!?」
「あれ、訓練で戦った事無い?」
僕は剣を大きく振る。
剣先の木がぐにょぐにょ動き、枝が成長する。
「木属性使いと」
僕の身長ほど長くなった剣は、床を弾くと『バシン』と音が鳴った。
ムチほどの柔軟性にも長ける。
「木属!?」
「うちの国の特殊兵士は、属性魔法も一緒に習わさるんだ。あらゆる状況に対応できるようにね」
彼に向かって剣を振る。
彼は横に飛び、それを避けたがそのムチの切っ先は伸びる。
逃げた足を捕まえ、ぐいいっと釣りのように引っ張って見せた。
尻から派手に落ちる兵士は、木が縮むことによりこちらにずるずる引っ張られていく。
床に爪を立てても捕まることは出来ない。
「このっ!!」
彼は、剣の切っ先をナイフで切り、その触手から逃れる。
だが、甘い。
剣先が絡んだままのその足は、彼が目を血走らせて一歩踏んだだけでそのまま倒れる。