女王様御用達。
「加齢臭……?」
彼は頭を揺らしながら、兵士にしがみついたまま。
今まで舐めていた兵士の顔を見た。
ギロリ。
暗闇に浮かぶ白い目がらんらんと、ポチを見つめ輝く。
「なー!?ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?うわぁぁぁぁぁぁ」
見慣れない男に、大混乱で暴れる。
しかし、体は兵士にしがみついたまま。
「馬鹿!!お前、そこで暴れると!!」
兵士の背後には階段。
兵士は一歩後ろに後退した。
途端、体制を崩す。
暗闇の中、階段は見えにくい。
死亡フラグも空気読めないポチは、もちろんそのことに気づかない。
兵士は階段から足を踏み外した。
「ポチ!!」
僕は剣をポチに向かって振る。
剣先がポチに向かってまっすぐ伸ばす。
間に合え!!
「……っ!!」
しかし、その剣はポチを掴まないまま、2人とも階段下へ転がっていった。
ポチは一度事故で階段を落ちた。
その時は奇跡的に気絶程度で助かった。
でも13段ほどあるここの階段。
当たり所まずければやはり危ない。