女王様御用達。
僕は長く伸びた剣を引っ張り、長さを元に戻す。

長すぎると動きづらい。


「おい、ポチ!!」

彼は落ちても、兵士を捕まえていた。

逆に言えば、そのお陰で兵士の体がクッションになったらしい。


ひょこり起きて、兵士の上に座る。



「……なんで、男が俺を抱いてたんだ?」

「逆だ!!逆!!」



今まで一連の悪態を覚えていないらしい。


いや、覚えてない方が本人にとってはいいか。




「そいつは俺たちを殺しに来た敵だ」

「へ?」

「他にもいるかもしれないから、注意しろ」




月明かりに照らされたポチは、きょとんとして。

さらに奥で転がっている2人の兵士を見つけて。


そして自分の男の手の先に転がっていた銃を見て。


しんと静まりかえる深夜の宿屋を見渡して。

そして、1階奥の客室方向をゆっくり向く。。

その頃には顔に真剣味が見えていた。




「……おいおいおいおい」



状況がだんだん読めてきたらしい。
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