女王様御用達。
彼らは、デスト王子の私設暗部部隊と名乗った。

目的は、僕たちの暗殺。

理由は、教わってないらしい。

でも、こいつらはデスト王子の指示があれば何でも動く。

例えそれが国の指示に従って無くても。


他にもいろんな事を聞こうと思ったが、その前に気を失ってしまう兵士が多数だった。

剣が喜んでエネルギーを吸ってしまったらしい。


ずっと捕獲し続けても何なので、翌朝自衛団に届けておいた。

デスト王子の私設暗部部隊というのもなんなので、強盗として。


黒ずくめの男達を剣で操り歩かせるのに、朝市の人間の視線が痛く感じた。




「あいつらが、尋問されたとかほざいたらどうするよ?」

「通常の思考に戻るのも1ヶ月はかかる。その前にリュウズへ戻る」

「なるほど、逃げるのか」

「言葉が悪いな。帰るんだ」


朝市のまばらな人の中に、見覚えのある赤頭巾がいた。

僕は足を止める。



彼は道の真ん中で立っていた。



「やあ」


赤頭巾は明るく手を挙げた。

僕は眉をしかめる。

情報が早いのか、二男とつながっているのか。

とにかく、僕らを待ちかまえていたのは明らかだった。



「やけに、タイミングがいいですね」


「……あの品がない連中とつながっているとか勘ぐるのはやめて欲しいな」



ポチもいぶかしげに目を細め、ポケットに手を入れ、僕に聞いた。




「赤頭巾=三男王子でおけ?」



「お前にしては上出来だ」



僕らは彼を睨み付ける。
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