女王様御用達。
まあ道すがら話をしようよ。
ボクも、レースにたまには会いたいし。
彼は宿屋に帰る僕たちについてきた。
やはり彼の背後に警護がついている様子はない。
「凄いね、君たち」
彼は明るく僕たちを褒めた。
「兄様の暗部は、軍人や傭兵で成績のいい奴を引き抜いている。そいつらを生かしたままのしちゃうなんて」
「それほどでもないがな」
格好良く鼻で笑うポチ。
……お前は何をやったんだ?
「所詮は、金で集めた烏合の衆」
「おちびちゃんは難しい言葉を知ってるねぇ」
拍手するウリム王子。
「でも、あの人は、『最強』って言葉にこだわっているからね。特殊スーツとか、武器とか、かなりお金をかけてたんだよ」
そうなのか。
その割には戦術知識に偏りがあったようだけど。