女王様御用達。
起きない彼に、彼女は言い放つ。
「お前には抹殺方法の選択権を与える」
「……抹殺方法の選択?」
彼は伏せたまま小声だ。
館長は彼の髪を掴み、苦痛にゆがめた顔を確認する。
「そう。選べ」
満足そうに微笑むと、耳元で囁く。
「一つは生きたまま堆肥処理場に放り込み、花の肥料になって貰う」
「……肥料……」
「綺麗な花を咲かせ、人々の笑顔を作るがいい。ただし、人や家畜の糞にまみれて発酵熱にもがいて貰うがな」
「う…こ……発酵熱……」
「しかも、やたらぐるぐる回される」
「ぐるぐる……ってふざけんな!!そんな人間の殺し方あるか!!」
彼はがばっと起きた。
「もう一つはお前の戸籍をすべて消す」
彼の怒り狂った顔がその表情のまま固まった。
「むしろ、さっき死んで貰ったがな。猥語の元凶に」
彼女が本を開くと、その中から四つ折りにした紙が落ちる。
彼がそれを開くとその姿勢のまま止まった。
「『死亡』って書いてある」
「ちなみに、トイレの便器に顔を突っ込んで外れないまま窒息死」
「……死因ひでえ……」
「そしてそのまま堆肥処理場に流れていったっていう完璧なシナリオが出来ている」
「突っ込みどころ満載だろ!!」
……いちいちうるさいやつだ。