女王様御用達。
「お前は死んだことにし、新たな戸籍を得て、新たな人間として暮らす。罪による奉仕作業は継続して貰うがな」
「それって……」
「つまり社会的に抹殺されるというわけだ」
指を二本立て、彼女をすがるように掴む。
隊長はそれを止めようとしたが、彼に危害を加える力はないと見たらしい。
それよりも必死さに圧倒されたようだった。
「選択2!!後者!!断然そっち!!」
素直な奴だ。
自身の名前が猥語だ。
この数年生きにくさを感じざるおえなかったはずだ。
自分の名前のせいでの逮捕歴も何度かある。
幾度となく自分の名前を呪ったに違いない。
「ただし、そちらには条件がある」
「条件?」
「私の趣味に付き合え」
その言葉を聞いた途端、彼女の威圧感あふれる全身を見つめた。
やたらヒールのかかとの先を眺めていた。
あー……とか呟き、何か悟ったようだった。
「俺、そういったディープな趣味は持ち合わせてないのですが…」
目線を反らし、言いにくそうに彼は頬を書く。
「違います。違いますから!!」
慌てて隊長がフォローに入る。