女王様御用達。
「女王騎士だけの部隊で、マフィアかかった合成獣作りの国際組織を一個潰せるほどの精鋭部隊だもの。通常の兵士と桁がが違うよ」



僕は直接関わってないけれど、シルルクの隣の国、魔法大国スクエアで暴れた話だ。


長年に渡り違法な合成獣を大量に作り出し、外国に販売していたという。


合成獣を作るための材料としてうちの国の人間を誘拐したので、壊滅したそうだが。


ただ、誘拐されたのが、顔出ししていない女王騎士隊の1人という点ができすぎていて。



……国外組織を壊滅させるために、女王がなんか手を打ったのだろう。



「兄は当時、その女王騎士隊に痺れたらしくてね。彼なりにそのクオリティを模索しているみたいなんだよね」


「所詮はままごとレベル」



「多分本人も分かっているから、あえて言わないであげて」



彼は笑い顔を引き締めた。






「例え、ままごとレベル部隊でも、君たちに倒されたことでプライドを傷つけたに変わりないのだから」





僕らは足を止めた。


「……デスト王子は本気で来る、そう言いたいのですか?」




「無駄にプライド高いからね。負けず嫌いだし」



「デスト王子が本気だと、どうなる?」


「君たちの首を取りに伺うだろうね。私設軍隊の皆様で」


ヒッ。

ポチは小さく悲鳴を上げた。


「何人程度ですか?その御一行様」


「彼のお小遣いからして大体30人くらいかな。策とか華麗に無視しちゃう人だから、手段は選ばないだろうね」


30人。

立ち回るには、宿屋は狭い。

ついでに、僕の術は接近戦には向いていない。



僕は隊で常に捕獲役や援護役だ。




守る人間はポチ。

いや、手段を選ばないとなると、レースさんも危ないかもしれない。


僕は腰につけた剣の柄を握った。



……でも、僕はこなすしかない。
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